ありがとう
小さなきみが
ぼくを追い越してく
早く泣きだしなよって
言われて気付く
意識の知らないところで
ずっとひとり
泣いてたんだ
鼓動だって
置いてけぼり
強いふりして
うわっつらで付き合って
そんなぼくを笑ってる
でも笑いながら
言ってくれるんだ
布団の中でも
歩きながらでも
まわりに人がいても
いいじゃない
泣きなよって
それで思い出したんだ
ステージチェンジ
いつの間にか
迷路脱出してたぼく
次のステージに行く前に
やり残したことがあるんだって
それは抱きしめる旅
小さなきみに
出会いにいかなきゃ
探して探して
出会ったら
探して探して
出会ったら
子どものきみの瞳の中に
大人のぼくが映る
「ひさしぶり」
いっぱい我慢して
よく頑張ってくれたきみ
おかげで今の
ぼくがいる
ぼくがいる
きみに寄り添って
強く握りしめた小さな手
解いて開いてあげられるのは
世界でぼくだけだって
知ったから
いつかのぼくの世界
もう一度足を運ぶ勇気
やり残した最後の仕事
終わったらぼくは
未来に行って
未来を生きる
誰かが教えてくれた
過去と未来と現在が
応援し合う
愛し合う
そんな関係性
あんなに頑なだったのに
出会い直して
横並びに歩いただけで
もう応援者の顔をして
ぼくの背中押す
小さなきみ
準備万端なんだから
もう行きなよって
どっちが大きいんだか分かんない
なんて伝えたらいいか分からない
感謝なんて言葉にはおさまらない
だけど伝えたくて
ありがとう
涙と一緒に
つぶやいた
振り返っても
きみはもういない
きみはもういない
ぼくとひとつ
ぼくらひとつ
ぼくらひとつ
だからかな
体がとんでもなく軽くなって
どこまでも飛んでいける
どこまでも飛んでいける