休眠打破
今日は建国記念の日です^^
「建国記念日」(歴史的事実に基づく月日)ではなく、日本という国が建国されたこと自体をお祝いする、「建国記念の日」。GHQによって廃止された紀元節(日本初代天皇とされる神武天皇が即位した日)が復活したものだそうです。
天皇の神格化に関わるものであることから廃止の判断が下されたとのことですが、正式な文書などを読んでないので真偽のほどは分かりません。でも、日本人のアイデンティティを骨抜きするのには、とても有効なやり方だったなぁと思います。
建国は、その国のプライド。独立記念日や建国記念日は国民の集団意識とアイデンティティを強める重要な役割を持っていると思います。
プライドと言うと、わたしにはあまりいいイメージがありませんでした。日本に限って言えば、軍国主義のイメージ。日本の国旗を目にすることにも妙な抵抗感があったくらいです。
東京、上野にて
でも最近になって考え方が変化しました。戦略的な差別性が生み出すプライド・誇りから得られる効果のイメージができたからです。
究極の平等から出発し(ここが重要っ!)、そこであえて境界線を引くことで(差別化)、①責任感を強化し、②強烈な結束を生み、③他と区別することで独自性が持てる。
共通の過去や課題、そこからくる未来ビジョンを共有することで、個ではなく全体を意識でき、一人一人のエネルギーを一点に集中して、国単体で新しいものを生み出すことができるわけです。
東京、練馬にて
ここで重要なのは未来ビジョン。国家は戦争をするために存在するとも言えますが、どんな戦争をするのか、その戦争によってどんなビジョンを実現できるのか。
破壊ではなく創造を、殺すのではなく生かすことを、従来の戦争ではなく戦争をなくす愛と平和の戦争を、選択し具現化するビジョン。その先にあるのは、win-loseではなくwin-win all-winの世界です。
世界で唯一原爆を落とされた国、日本。「二度と戦争をしない」と決めた誓いの裏には、原爆を落としたアメリカを抱きしめられる日本になって、「戦争ができない世界を創る」という意志があったとわたしは思っています。
休眠打破のときがやってきます。長い冬の沈黙を破り、春に目覚める。使命を持った日本にとって、あの戦争はまだ、終わっていません。
東京、練馬にて
休眠打破
桜は夏に花の芽を形成し
秋に眠りに入ったあと
冬の寒さの中眠り続け
春の暖かさで目を覚ます
冬が暖か過ぎると
そのサイクルが狂い
開花が遅れるという
冬の厳しい寒さは
春に花を咲かせるためにある
それは
人もまた
同じこと
それは
国もまた
同じこと