おそロシアの思い出
こんにちは。雪降る福岡からです*
時空間を変えて集中を作るべく、朝起きて仲間とスタバへ。行きの道がめっちゃ寒かった〜!そこでふと、ロシアのサンクトペテルブルグを思い出しました。もちろん福岡はロシアほどは寒くないですけど、顔の痛い感覚が、、、あぁ、あんなことあったな、と。
ソ連を彷彿とさせる灰色の男性的な建物たち(写真は黄色いけど(笑))。ごっつい。空気まで灰色に見える錯覚。道行く人は、男性はみんなプーチンに見え、女性はみんなマフィアの妻に見えたものです。寒さで表情筋が硬くなるのだろうと本気で思いました。
英語が話せる人も少ないし、でもこちらはロシア語も読めず話せず、しかも一人。来る国を間違えた、と思いましたね。到着して最初に脳裏をよぎった言葉は「おそろしあ」。
エルミタージュ美術館なんて行きましたけど、入館のために外で並んでると、まるで配給を待っているかのような錯覚に陥るくらいで。
しかし、国が作る建物は中身がすごい!ギラギラゴージャス。ヨーロッパや北米で数ある教会を見てきましたが、ここまでやるかと突っ込みたくなるくらいの配色と装飾。スケール、クオリティ共に次元が違って意味不明の域。見ていて目がくらむというより、目潰し効果がありそうなほどでした。
中と外のギャップのすごさは、カフェでも感じたことです。寒い国ではカフェ文化が栄えるようで、人気のない灰色ストリートとは対称的に、カフェの中は超キュートで、人で賑わっていました。
可愛い、温かい、ほっこり。その外見からは想像できなかった可愛さに、嬉しい驚き。おそロシアからツンデレロシアへ。外気で凍った体を解凍しながら、カフェを渡り歩きました。
ロシアは基本ビザを取得しないと入国できませんが、ビザなしでも72時間滞在できるサンクトペテルブルグ。72時間の間に、観光に加えて、極貧ロシア人親子の人生に関わらせてもらったり、強烈なおばさまたちに群がられながら折り紙教室したり。
結局この旅は、滞在したホステルを舞台に、涙あり笑いありの珍旅になりました。二泊三日が一週間に感じるほど、濃度が濃かったことを思い出します。
「どこにいるかじゃなくて、誰といるか、それが一番大切だと思うの」
お金のないシングルマザーのマリアと息子のサーシャ。彼らとの交流の中で、肌の色も思想も雰囲気もエネルギーもまったく違うけれど、深いところへ掘っていけば人間とはどこへ行っても同じだと思うしかありませんでした。目に見える多様性を潰し合うのではなく、深いところでひとつであることを土台にして、あえて違いを生かし楽しめる世界ができたら。
今朝の雪から旅の一ページを思い出し、そんなことを思ったりしたのでした。