Recreate the Universe, Redefine the World

マインドフルネスのその先へ。日本から始まる、あたらしいせかいのつくりかた。

日本という国の記憶、そして、未来

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8月6日と8月9日
必ず出校日だった福岡

今振り返ってみても
子どもにはトラウマになるんじゃないか
そう思えるほどの平和教育の影響か

 

原爆が投下された
その日に限らず 

 

夏はいつも
敗戦のにおいがした

 
入道雲はキノコ雲
 
川で遊ぶ子どもたちも
洗濯物を干す女性たちも

一瞬の後には
蒸発して見えた
 
黒く焦げた影だけを残して
 
もし国を一人の人と見るなら
70年前この国は
どんな精神状態だったんだろうか
 
果たして正気で
いられたのだろうか
 
国内外で激戦を繰り返し
二種類の爆弾を落とされ
戦犯として裁かれ
 
神と崇めた存在は
ただの人だったと知らされて
 
個人、家庭、地域
バラバラなようで
共通する記憶
 
どこを取っても
どれだけ客観的にみても
心が歪むほどのその記憶を
どこかに抱えて
 
わたしやあなたの両親は
両親のそのまた両親は
どんな苦しみを引き継いで
生き残り
 
生き続けてきたのか
 
そんな親たちに育てられた
自分自身はどうなのか?
 
傷が癒えることなく
愛せるわけなどない
 
世界の平和を語る前に
この国の心の平和を

つまり
あの記憶を共有する
一人ひとりの心の平和を
考えたい
 
そして
二度と戦争をしないと決めたなら
戦争の根本原因を明確にし
解決する方法を考えたい
 
戦争の恐怖だけでなく
自他を愛する喜びを伝える教育を
国内外に浸透させること
 
それが世界における
この国の役割ではないかと思う
 
自虐史観が主流となった日本も
自覚する時が来たのではないか
 
新たな未来の方向性を定めるためのツール
それが「過去」の望ましい機能であるとして
 
西洋の2つの異なるイデオロギー
東西から衝突する場に位置し
原爆という壮絶な体験をしたこの国が
 
果たすべき使命を
持たないわけがない