Recreate the Universe, Redefine the World

マインドフルネスのその先へ。日本から始まる、あたらしいせかいのつくりかた。

TEDな昼【Larry Page: Where's Google Going Next?】

Googleの共同創業者、前CEO、そしてアルファベット社の現CEO、ラリー・ペイジ。TEDTalksで見つけた彼のインタビューをみて、シリコンバレー企業や最先端科学技術のイメージが大きく変わりました。
A.I.の勉強しないとな、世界のこと知らないとな、そんなことを思っていたここ最近でした。でも、世界・歴史を変えるのは人です。今の世界を動かす企業、人物たちが、どんな意志・理念を持っているのか、それを知ることなしに、彼らを超え、ビジョン同盟を組み、チームプレーをしていくことなんて出来ません。
 
なんというか…大事なところを見落としていたなぁという、いいショックが入りました。
 
そこで、簡単に思ったことをまとめてみました。ちなみに今回書いていることは、あくまでこのインタビューのみを観て感じたことなので、偏った部分も多少あるかとは思います。その前提の上で、読んでいただけたらと思います^^

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さて、どちらかと言えば無機質だったGoogleという企業のイメージ。でもラリー・ペイジの話を聞けば聞くほど、変革の担い手であることに自負心を持つ、勇気と知性が共存した魅力ある組織の姿が見えてきました。
 
前回のブログでも触れた内容ですが、やはり彼もWHY(理念)の人。彼の思考は一貫して、「世界を変えたい」というWHYの中心軸があり、そこに「テクノロジーがその鍵」というHOW TO(方法)、そして「検索」や「情報へのアクセス」というWHAT(商品・サービス)があります。
 
それに加えて、彼の持つ先見性、当然を疑問視する問題発見能力、当然を破る勇気、人間に対する愛、未来を見通すビジョンを、言葉の端々から感じることができました。そしてなにより、彼の話を聞いていてなんだかワクワクしました。それは、彼自身が少年のような心を持ち、ワクワクしてるからだと思います。

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そんな彼が描くワクワクの未来に必ず必要になってくるのが、人間そのものの変化です。科学技術によって人間のライフスタイルを進化させる時代は、そう遠くない未来、Googleのような企業によって完成されるでしょう。
 
そこにペアとして足並みを揃える「人間教育」を提供する組織、NR Group。その誇りを持って学び、発信し、進化し続けたいと意志を新たにした今日です。
 
インタビューは23分程度なので、時間がある方はぜひ見てみて下さい。全体的に地味なインタビューですが、ラリー・ペイジの静かな熱情と意志を感じられると思います。
 
ちなみに彼の囁きボイス(勝手に持っていたイメージと違ってびっくり)は、まだ治療法が見つかっていない声帯麻痺の病気のせいだそうです。
 
ここには、印象に残った部分を抜粋して紹介しておきます^^
 
◯誰も出来ないと思うことをやる
経済学で「追加性」 という概念がありますが、これは、自分が始めなければ存在しなかったことをやるということ。そんなことを多くやっていけば、より大きなインパクトをもたらすことが出来ます。みんなができると思いもしなかったことをやる、ということです
 
◯発明+商用化=希望
インタビュアー:未来について考える人はたくさんいて、アイデアを示しますが、それを具現化する人となると、なかなかいません。
 
ペイジ:発明だけでは十分ではないのです。何かを発明した際、テスラ(電気自動車会社のテスラモーターズ)は私達が普段使う電力の発明をしましたが、それを世に出すことに苦労しました。それは他の人により成され、時間がかかりました。もし2つの力が結びつけば、つまり、革新や発明の力と、企業がそれを商用化し人々のもとに届けるという力が結びついたなら、それは世界にとってプラスになり、人々に希望をもたらします。
 
◯世界を変える仕事の価値
企業でありながら、善を為すことを目指しています。Googleにはかなり裕福になった社員がたくさんいます。皆テクノロジー分野でたいへん利益を上げています。世界を変えたいから働くんでしょう。世界を良くしたくて。あなたの会社にはあなたの時間だけでなく、お金も費やす価値があっていいのではないでしょうか。
 
◯成功する心のあり方
(生き残れない企業が)共通して犯している間違いは、多くの場合、未来を見通していなかったということに尽きます。ですから私はその点に集中して、未来はどういうものになるか、どうやって私達はそれを創造できるか、そして自分の会社をどうその未来に集中させられるか、未来の創造を促進できるかを考えます。
 
だから好奇心ですね。他の人が考えないようなことに目を向け、誰もやらないことを やってみること。そこにこそ本当の価値があるからです。積極的にそういうことをやり、リスクをとるということです。