Recreate the Universe, Redefine the World

マインドフルネスのその先へ。日本から始まる、あたらしいせかいのつくりかた。

TEDな朝ごはん【Jill Bolte Taylor's My Stroke of Insight】

今朝の朝食のおともに、さっそくTED!

米国の脳科学者、ジル・ボルト・テイラーのプレゼン。1996年に脳卒中になり、右脳だけで世界を認識した体験を語っています。彼女の本は米国でもベストセラーとなり、この動画自体も人気です。

ハーバードの脳科学者が、「悟り」ともいえる経験をエネルギーと感情を込めて語っている様子は、かなりインパクトがあります。日本語字幕付きの動画もあるので、興味がある方はぜひ♪

www.ted.com

私のピックアップしたいポイントは、左脳と右脳の機能とその特性、そして、体感的悟りの限界という二点。

①左脳と右脳の機能

◯左脳
取り込んだ五感覚情報の部分を取る。
境界線を引き、自と他を区別して認識する。
取り込んだデータを過去データと照合、未来の可能性へと投影する。

◯右脳
五感覚情報の全体を取る。
すべての存在を繋がったひとつのエネルギー体として認識する。
今ここ、この瞬間だけをみる。

固有名詞の自分なのか、体に収まりきれない無限の自分なのか、左脳と右脳、どちらかだけで世界を認識したとき、自分というアイデンティティは大きく変わります。

プレゼンの最後にジルは、右脳側の自分になったとき、人がどれだけ愛溢れる存在となり、平和な世界が創れるのかを切々と語り、「左脳と右脳、あなたはどちらの自分を選びますか?」と問います。

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②感覚的悟りの限界

この問いにどれだけの人が答えられるでしょうか?

ジルは左脳内の血管が破裂した結果、右脳だけが機能するという体験をし、彼女が「Nirvana(涅槃、悟り)」と表現する境地を体感しました。しかし、彼女の体験は再現が困難であり、まったく同じものとして共有・伝達することは不可能です。

基本的に私たち人間には選択肢がありません。人類は500万年間、左脳の自分と右脳の自分など選ぶことはできず、脳機能に支配された状態で生きてきました。

ここに、新教育のニーズがあります。人間の無限の可能性を引き出し、平和な世界を創るだけでなく、人間の能力、知性を超えるAIが誕生しようとしている今、人間の尊厳を立たせるには、脳に固定された人間の観点を次元上昇させる「観術」のような次世代の教育が必要です。

脳自体を変化させることなく、人間の脳では認識不可能な世界を論理とイメージで共有可能にする、すべての学問を統合した新科学。興味がある方はぜひ、リニューアルしたてのNR JAPANのHPをのぞいてみてください♡

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