Recreate the Universe, Redefine the World

マインドフルネスのその先へ。日本から始まる、あたらしいせかいのつくりかた。

本当の言葉

 「声について語る母にヒントを得て」パート2。パート1はこちら。

ビデオの中とか、録音した自分の声を聞いて、びっくりすることないですか?わたしは思っていたより自分の声が高くて、すごく違和感を感じたことがあります。
 
声を仕事道具にしている母曰く、自分の聞いている自分の声。これ、頭蓋骨の中で反響した後に聞いているので、自分以外の人が聞いてる声とは違うんだそうです。
 
「人が聞く声が自分の声」。声を磨くことが大切と母は言いますが、それは自分が聞く声ではなく、相手が聞く自分の声、なんですね。歌手や語り手、アナウンサーなどは、いかに人に届けるか、その声を徹底的に磨いているんでしょう。
 
これって声だけじゃなく、その声が運ぶメッセージ、つまり、言葉も同じだと思いました。わたしが喋る言葉ではなく、相手が聞いている言葉こそが、わたしの本当の言葉になっていく。

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家族や友人、恋人、同僚や上司や部下、お客さんとのコミュニケーションにおいて、自分が伝えたいことも、相手の観点のフィルターを通せば違う意味になることもある。よかれと思っても、受け取ってすらもらえないこともある。
 
本当に届けたいメッセージを、なるべくズレのない形で届けるには?
 
自分の喋りたいことを自分が喋りたいように喋るのではなく、なるべく相手の観点に寄り添って立場チェンジしながら、相手の持つイメージや考え方と一致させていくことが一番確かな道だと思います。
 
それが発信する人と受信する人の双方で出来れば、もちろん理想的ですね!そんなコミュニケーションができたら、そのやり取りだけでも面白いし、深い信頼構築になっていく。
 
実はこれ、ここ最近わたし自身感じていることです。仕事柄、話を聞く側の立場でいることが多い中で感じるんですけど、話す人と話を引き出す人の、会話の中のチームプレー。そこから生まれる気付きや涙、そして喜びが、自分の子どものように愛おしい。

新しい自分の発見、そして自分とは全く違う、相手の観点から世界を観るのは、まるで宇宙旅行をしてるみたい٩( ˙ỏ˙ )۶これまで海外旅行は沢山してきたけど、こんなに深くて楽しくて感動する旅はなかったです。
 
これからも、色んな人の心の宇宙を旅したいな!