杉原千畝 スギハラチウネ
ちょっと箸休めに、ブログ初の映画の感想などを。
今日、「杉原千畝 スギハラチウネ」を観てきました。
彼の意志、情熱、信念は彼のまわりの人を変え、多くの命を救いました。でもそれとは対称的に、肝心な日本本国は変えることができず、戦争のうねりの前には無力だった。
そんな彼が敗戦の一報を聞いてこらえた涙に、個人の限界を感じました。
どれだけ情勢を見抜く目があっても、人間の命や尊厳を守ろうとする意志があっても、彼のセリフにあった、「世界を変えたい」という思いを現実にするには、組織が必要です。
でも社会や国を変えるほどの熱情、しかも、財力や暴力ではなく、知恵と尊厳の力を土台にした熱情を、人類は組織化したことがない。
個人の熱情ではなく、組織化された熱情が歴史を変える実力になる。これは今日仲間とディスカッションしたテーマでもあります。
そんな挑戦はどの国から始まるのか?前人未到のこの挑戦を、日本からスタートしたい。映画を見ながら、心から思いました。