転福為徳

本当の自分を探して
世界のいろんな場所に行った
一人、バックパックを担いで

サハラ砂漠で塵のような星空を見上げて
電車で１週間かけてアメリカを横断して
パリの街角でクロワッサンも食べた

高校卒業後10年間
まともに日本に留まらずに

「自分とはなに？」

自分を探して探して
安心と確信がほしくて

自分が何かを知ることは
自分が何をすべき存在なのか
自分の命の使い道が分かること

だから知りたかった

いつの間にか英語も上達して、考え方も変わって
アジア系アメリカ人と間違われるようにまでなった

でも自分を日本人とも思えず
法的にはアメリカ人でもなく

自分が何者なのか
それを規定するものは
国籍ではないと分かった

それは長く住んでいる場所でも
大好きな場所でもなかった

自分の中の底の底の
一番深いところ

原子よりも素粒子よりも
ヒモよりも膜よりも深いところにある
すべての存在を生み出すもの

人が神と呼んだもの

それを数学、物理学、IT、人類歴史
あらゆる知の世界と繋げて説明できる
論理とイメージが理解できたときに

すべての存在が比較できない
絶対の尊厳、絶対の愛だと分かって

規定されるものではなく
自由に規定できる、創造できる自分に出会った

そのときわたしの
答えを探す旅がようやく終わった

そこから
明確な答えを持って
揺るぎない自信とたくさんの仲間と一緒に
夢や目標、ビジョンを具現化する
楽しい冒険がスタートした

こんな生き方があること
多くの人に知ってほしい
本当の自分に出会ってほしい

とことん疑って、確認してほしい

機械的条件反射で出てくる考えや感情ではなく
人の本当の心を育て、争いを一掃して
知恵と愛と情熱ある生き方をする人が溢れる

そんな社会を創る道具と設計図があるということ

無気力さ、絶望
あるようでない希望
破壊、マンネリ
続いてほしいと願うしかない短命な幸せ

そんな今までとはまったく違う生き方を
わたしたちはできるということ