幸せのライフスタイル、成功のモデル
三年前の今日、わたしはスウェーデンでシナモンロールを巻き巻きしてました(スウェーデンでは年に一度、「シナモンロールの日」というのがあるのです)。
NYの競争社会から一変、のんびり時間が流れるスウェーデンでの生活は天国のようでした。憧れの北欧。ムーミン!シナモンロール!!かもめ食堂!!!
・・・だけでなく(笑)、先進的な教育や政治、そして自然と共生する文化には感動の連続でした。他国と同じように社会問題は多くあったけれど、高水準の安定と安らぎが保障された国。そのシステムを日本でも活かせないか、そんなことを思っていたのを思い出します。
でもどれだけ国民から不安が取り除かれたとしても、生きることが楽しくて楽しくて仕方なくなるわけではないことを知りました。この世界には答えはない、モデルはないのだと思いました。
人が幸せでたまらなくなるライフスタイル。すべての人がall-winできる成功スタイル。それは、どんなに美しい環境、理にかなったシステム、限りない富があったとしても、叶えることのできないものです。
遠回りなように見えて、一番重要なもの。当時のわたしが知らなかったもの。それが、人間の意志決定方式、判断基準であり、どの観点からどうすべてを認識するか、でした。
これまで誰も気付かなかった、気付いても解決できなかった、認識の問題。それを解決して初めて、既存のシステムや情報知識が最大限生かされる。そしてその解決法が、日本発の教育として体系化されている。
明治維新に始まり、モノづくりの時代を経て今日に至るまで、日本は外を取り入れ続けてきました。
誇りを持って発信できる教育コンテンツを手にした今、日本人として切に思うんです。これからは、外に出ること、出すことを始めたい。世界が日本から学ぶ時代、そして、世界を愛し、世界から愛される日本を創ること。
日本が嫌いで海を渡った私も、今はそんなことを思っています。