衝撃の限界
メディアではイスラム国による後藤健二さん殺害のニュースが流れています。日常の中の非日常の衝撃に、世界中、日本中の人の心が揺れて。でもこれ、なんら目新しいことではないですよね。
事故、殺人、テロ、天災、戦争、環境破壊…。人類はこれまでたくさんの衝撃に出会ってきました。でも繰り返される歴史や、テレビで特集でも組まれない限り忘れられていくだけの恐怖と涙をみて思うんです。「人類は色んな衝撃に出会ってきたけど、それで何が変わったの?」
核戦争が起きても、人は変わるんでしょうかね。人間という生き物を根本から変化させるだけの衝撃なんてものは、存在しないのかも知れません。
じゃあどうすれば悲劇を終わらせられるのか。つまり、なにが本当に人を変化させられるのか。人間の本当の変化の鍵を知るには、まず「人間とはなにか」を知らなくてはいけないと思いませんか?
「人間とはなにか」に答えられるもの。戦争や殺人など、外から受ける衝撃ではなく、自らの内からくる衝撃。それがきっと人を変化させられるものであり、これからの時代を牽引する本当の教育になるものなのだと思います。
そんな教育が当たり前の社会…どんな未来になるのかな。今のうちにたくさんイメージしておこう。あっという間にすべてが現実になるんだから。
写真は、震災後の陸前高田市で撮影。