Recreate the Universe, Redefine the World

マインドフルネスのその先へ。日本から始まる、あたらしいせかいのつくりかた。

きれいなごみばこ

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「どうして人って、これをきれいだと思うのかな?」

うろこ雲が浮かぶ青い空を見上げて、そう聞く人がいて。

 

「あなたはそう思うんだね」って答えました。

 

きれいだと思わない人もいるかも知れないな。

認識する宇宙って、人それぞれですからね。

 

でも大抵、人って自然を美しいって認識して、感動するみたい。

・・・どうしてだろう?

 

そこで、花屋さんの友人の言葉を思い出す。

花が一輪さしてあるだけでほっとするのは、

自分たちも元々は植物だったから。

 

なにもないところから、

存在を生み出して、光を生み出して、

鉱物になって、植物になって、動物になって。

 

長い長い旅の、通過地点にいた自分。

懐かしいのは、安心するのは、

きれいだと思うのは、当然じゃない?

 

「でもさ、人工物はきれいだと思わなくない?」

 

普通列車しか止まらない、

田舎駅の階段を登りながら、同じ人が聞く。

 

たしかに。

 

人が作るものだって、もとは同じところからやってきた。

つよいつよ〜い、意志を持って。

 

なのに、名前を付けて、意味価値を付けて、

血の通ってない「人工物」として存在させて。

きれいじゃないとか、不自然だとか言って。

 

きれいに思う空だって、

階段の汚れ切ったコンクリートだって、

手あかのついた黄色い手すりだって、ゴミ箱だって、

本当は尊厳の塊なんだなって。

 

今朝そんなこと考えたなって、

思い出したので書いてみました。

 

写真は海ノ中道